2022年のご挨拶
日頃より、帝京大学との医療連携にご協力頂きありがとうございます。
呼吸器外科チームは“地域の砦としての役割をいかに果たしてゆくか“ということを常に考えております。まずは、医療連携を密にしてしっかり地域に根差すこと(顔の見える連携)、高度医療施設として重症例や救急症例など、困った時にこそ頼りにしてもらえる、そんなチームであることを目指しております。現在のチームは、地域医療の砦を守る一員としての矜持と責任感、プロ意識を共有できるメンバーが揃っていると自負しております。
さて、2021年度は235例の全身麻酔手術を手がけることができました。皆様からのご紹介のお陰であると感謝しております。手術内訳では例年同様肺癌が最頻(102例)の疾患ですが、気胸や膿胸など救急外来を経由した症例が少なくありません。コロナ禍による手術制限の影響で2020年度は2019年度に比べて10%ほど手術数(手術枠)が減少しておりましたが、昨年度は例年同様の枠に戻りました。今後も暫くは、社会全体としてコロナの影響は避けられませんが、帝京大学病院では一般診療の活動度が落ちない体制が確実に構築されてきております。また、当科では既に通常(遅滞なく加療や手術が提供できる)状況に戻っております。
当科(外科・呼吸器外科)は呼吸器疾患一般の窓口としての役割も果たします。呼吸器関連症状やレントゲンでの異常所見があれば、当科で喜んで対応させて頂きます。呼吸器外科外来は原則として人数制限をしておりませんので、患者さんの都合と病態に合わせていつでも対応させて頂きます。患者さんのために敷居の低い、連携しやすい呼吸器外科を目指しております。今年度も、何卒宜しくお願い申し上げます。
外科学講座 呼吸器外科教授 坂尾幸則