診療科の紹介
当科では呼吸器疾患のうち外科的な治療・診断が必要な疾患を対象に診察いたします。 患者さんには負担が少ない術式を選択することを考慮し、自然気胸・転移性肺腫瘍ではほぼ全例で、肺癌の手術ではほぼ半数の症例で胸腔鏡手術が行なわれ、小さい傷で治療がなされています。
超音波気管支鏡(EBUS)を用いて縦隔リンパ節の穿刺吸引細胞診を行うことにより手術前の病期を確定し、必要に応じて手術前化学療法を実施いたします。複数の臨床試験に参加した経験から化学療法、放射線療法、分子標的治療、凍結治療等に習熟しており、進行した肺癌の手術後の補助療法(抗癌薬治療)や再発した肺癌の治療等につきましても患者様の希望を踏まえた上で最適な治療法をご提案いたします。
肺癌は70代、80代に多く、喫煙者が罹患しやすい疾患です。多くの患者さんが肺気腫などの慢性呼吸器疾患や糖尿病、心臓病などの他の慢性疾患を抱えています。当科は大学病院の強みを活かして内科系各科との連携を緊密にして治療に当たっており高齢者の肺癌手術でも良好な治療成績を収めています。
健康診断で胸部に異常陰影を指摘され専門の医療機関の受診を勧められた方や、既に他院で治療を勧められている方のセカンドオピニオンのご相談も受け付けています。
具体的な対象疾患
- 肺癌
- 転移性肺腫瘍(大腸癌や子宮癌などが肺に転移したもの)
- 縦隔腫瘍
- 胸膜中皮腫
- 自然気胸、巨大肺嚢胞
- 感染症: 膿胸、肺膿瘍、肺化膿症、結核、非結核性抗酸菌症
- 重症筋無力症
- 先天性肺疾患: 肺分画症等
- 外科的診断が必要な疾患(原因不明の胸水貯留・間質性肺炎)
など
退院までの目安
肺葉切除・縦隔腫瘍切除: 術後5~7日間。
肺部分切除(気胸・転移性肺腫瘍など): 術後2日間
(但し、高齢の方や糖尿病や心臓病といった疾患をお持ちの方はもうしばらく入院をしていただいております。)
https://youtu.be/rrCBUJqnwFs >>
呼吸器外科手術件数の年次推移
週間プログラム
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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朝 | 教授回診 | ビデオカンファ 教授回診 |
教授回診 | 抄読会 教授回診 |
教授回診 | |
午前 | 病棟 | 手術 | 手術 | 外来陪席 | 病棟 | 病棟 |
午後 | 外来陪席 | 手術 | 手術 | 病棟 | 気管支鏡 | off |
夕 | 術前C | 呼内C キャンサーボード |
off |
その他
- 初期研修を終えている医師は週1列(午前、午後)の外勤を認める。
- 週休1日を最低保証するが自己都合によるものは除く。
- 夏期、および冬期(春期)休暇はそれぞれ平日5日間(土日を含めると最大9日間)
- 産休、育休を保証し、その間のキャリアアップをサポートする。
年間スケジュール
春の学会
日本外科学会定期学術集会、日本呼吸器外科学会総会、
日本呼吸器内視鏡学会学術集会、ESTS
夏の学会
日本気胸・嚢胞性肺疾患学会総会
秋の学会
日本胸部外科学会定期学術集会、日本肺癌学会学術集会
冬の学会
日本胸腺研究会、STS、ASCVTS
その他
慶應肺癌研究会(年2回)、転移性肺腫瘍研究会(年2回)、
関越肺癌研究会(年2回)
トレーニング
ウェットラボ年2回(春、秋)、
ドライラボ年3回(4ヶ月ごと適宜/3月、5月)
いつでも見学・研修を受け付けます。
見学・研修に関する問い合わせは [email protected] まで。
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