メニュー

ブログ

2021.6.4. 第38回 日本呼吸器外科学会学術集会が開催されました(2021.06.04更新)

 第38回日本呼吸器外科学会学術集会が開催されました。今回の会長は長崎大学の永安武先生であり長崎で開催される予定でしたが、昨今のコロナウイルス感染症蔓延の影響によりWEB開催となりました。学会参加は、最新の知見などを勉強するだけでなく他施設の先生達と交流し、情報交換をする場でもあるのでWEB開催はやや寂しい感じもしますが…

 さて、我々帝京大学呼吸器外科のメンバーも日常診療から生まれた疑問点や、帝京大学ならでは!という診療の工夫について、全国へと発信しました。以下、今回の発表演題とその概要をまとめました。

 

川村雅文 主任教授/医学部長

 教育口演3 胸部単純レントゲンの読影 座長

 

坂尾幸則 教授

 要望演題27 I期肺癌 – 予後と治療 座長

 ランチョンセミナー12 肺癌に対する低侵襲手術 座長

 

齋藤雄一 准教授

 ミニオーラル10-5:Loop-mediated isothermal amplification methodを用いた迅速EGFR遺伝子検査法の開発 (演者)

* Loop-mediated isothermal amplification method(Lamp法)は、日本で開発された遺伝子検査の方法で、安価で簡便かつ精度も従来のPCR検査に比べて劣らない。現在はコロナウイルスや結核、その他のウイルス感染症の診断に用いられており、特に安価で簡便というところから発展途上国で非常に役立っている。今回はこの技術を応用することで肺癌のEGFR遺伝子検索を行う方法を開発し、肺癌の個別化医療に貢献できればと考えている。

 

山内良兼 講師

 ミニオーラル1-4:高度胸膜癒着を伴う軟骨肉腫再発胸腔内病変切除における術中支援にcone-beam CTと小型エコーを併用した1例 (演者)

*胸部手術の既往がある患者では、手術の影響で胸腔内に癒着が発生する。胸腔内の癒着は手術の難易度や合併症のリスクを上げるためたびたび問題となる。今回の症例は、軟骨肉腫の胸腔内再発を繰り返しており、同側の胸部手術が10回以上になる患者で、胸腔内は解剖学的構造も認識できないほどの高度な癒着が存在した。そこで、私達帝京大学が得意としているcone-beam CTでの術中ナビゲーション手術と小型エコーを用いることで最小限の侵襲で切除することができた。

 

出嶋 仁 助教

 一般口演12-7:続発性気胸に対する気漏部位同定;胸腔造影直後のCTの効果 (演者)

*続発性気胸とは、若者に発生する気胸とは違い、COPD(たばこ肺)や間質性肺炎など基礎となる肺の病気が存在し、その1症状として起こる気胸のことである。こういった気胸では元の肺が健康ではないため気胸の治りが非常に悪く、またヘビースモーカーの患者がほとんどのため、喫煙関連疾患(心筋梗塞、脳梗塞、肺癌などの悪性疾患、など)が併存しており、治療にも非常に高いリスクを伴う。このため難治性気胸ともいわれている。私たちは治療の戦略・戦術を立てる上で気漏部位同定(どこから空気がもれているのか)の情報を得ることで少しでも負担の少ない確実な治療ができるのではと考えている。今回は、元々私達が力を入れている胸腔造影法による気漏部位の同定に対する工夫として造影直後にCT撮影を加え、さらに気漏部位同定の精度をあげようという試みを行い、良い結果が得られた。

 

横手芙美 臨床助手

 一般ビデオ5-2:肺底動脈大動脈起始症に対する術前動脈塞栓術およびCone-beam CTでの術中ナビゲーション鏡視下手術 (演者)

*肺底動脈大動脈起始症とは、肺動脈の一部が大動脈から直接分岐する先天異常である。この血管を切離するためには、大動脈に直接切り込みを入れることになるため、安全を確保するために大動脈の血流を一部遮断することが必要になる。今回は、放射線科医により術前に血管内へカテーテルを入れ、異常血管を内部から閉鎖することにより、大動脈の遮断を行わずに安全に切離することができた。当院放射線科のカテーテル治療の技術の高さとコラボレーションしてできた手術である。

 

金本徳之 臨床助手

ミニオーラル22-1:若年に発生したThymic carcinoidの1例 (演者)

*縦隔腫瘍は、胸腺腫や胸腺癌、悪性胚細胞腫瘍、奇形腫、悪性リンパ腫、異所性甲状腺腫など診断は多岐にわたる。今回は20代の男性に発見された10cm近い巨大な縦隔腫瘍の症例であった。術前のCTやPET-CT、MRIなどの画像検索でも診断の決定打になるような所見は得られず、低侵襲な胸腔鏡手術で診断目的の切除を行った。結果は縦隔原発の定型カルチノイドという比較的珍しい疾患であった。さらに、若者の発症は過去の報告にもほとんどない。

 

白井 俊 愛知県がんセンターへ国内留学中

ミニオーラル96-5:非小細胞肺癌切除例の術前後におけるLung Immune Prognostic Indexの予後因子としての意義 (演者)

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME